寒い日の日記
寒いのって何でこんなにも心細いのか。
寒すぎてこたつのこととか、炬燵の上にあるミカンのこととか、仏壇の前でマッチを擦ったときに灯る炎のこととか、そんなことばかり考えてしまうよ。
実家にいた頃、たまに炬燵で寝てしまうことがあったんだけど、その度に決まって毎回風邪をひいてた。あたりまえである。
夜中に寒さで目覚めて起きて、布団に潜るんだけど、朝起きると案の定、風邪っぴきである。
そういう日の朝は母さんに怒られたっけな。
そんなこと思い出して、ああ両親に会いたいなと思ったら、余計に心細くなっちゃったよ。
あたたかいものと思って頭にうかぶのは、多くが実家でのことがらだ。
普段は気にもしていないが、一人暮らしの潜在的な心細さが露見する寒い寒い冬の一夜である。